脚本・黒井エミ/演出・緑川岳良
※受付開始/開場は開演の30分前です。
「芸創ガクゲキ」 主催:大阪市
男は戦争の映画を撮っていた。フィルムの中にその時の光を閉じ込めたかった。
そしてリアリティを得るために「千羽鶴を折る女性」の取材をする事になる。
コンビニ店員はタバコを売った。そこにはなんの気持ちもなかった。
ただ言われるがままに「ピース」と「ホープ」を売るだけだった。
教師は歴史を教えた。自分も見たことがないものをもっともらしく教えた。
大事な事には線を引くようにと、シケンに出るからと言った。
千個の台詞で戦後の話。
千語の言葉をリズムに乗せて、戦後のことなどひずみに合わせて、
一千を超えない台詞の数で、一線を越えない話をします。
一つ一つは小さな欠片がパズルのように組み合わさって、ひとつの何かを作ります。
それは千ピースのパズルの様に、もしくは千羽鶴の様に。
一つ一つに祈りを込めて、折り込んで作った千羽の鶴のように。
そうして積み上げた千個のピースもやっぱりイッセンを超えません。
sikenkan.kuroi@gmail.com(制作部)
Twitter @sikenkan